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【百物語】第1弾 100年先も待ち合わせ場所で在り続ける為に



Text by 若林翔(@kakeruyosa
interviewer by 坂本陸(@RIKU266
Edited by 日原多瑛子(@tae_yosari

 

皆さんこんにちは!yosari編集部かけるです。
多くのよさこいチームが今年度の演舞を続々と発表する季節ですね。

そこで今回私は、独創的な世界観を表現するよさこいチーム「百物語」さんに、お話を聞いてきました!
多くのメンバーも参加してくださり、とても充実した取材でした。
1記事では書ききれないので今後続編を更新していく予定です!

明日6月2日湘南よさこい祭りにて新演舞がお披露目になりますので、是非ご注目ください!

よさこいチーム【百物語】
よさこい経験者なら一度は見た事があるかも?

今回のゲスト

—— 翔:それではまず最初に、簡単な自己紹介をよろしくお願いいたします。

風馬百物語代表、風馬です。去年今年は演舞総指揮をしています。
よさこいの経緯は、2007年、大学3年の時に早稲田大学よさこいチーム東京花火に外部の大学から入り約3年間関わっていました。
その後2011年に「+ism」というチームの立ち上げメンバーとして2年間運営に携わり、2013年に「百物語」を立ち上げました。

うさこうさこです。私は去年まで5年間百物語の副代表をしていて、第4話「籠女」の総指揮をしていました。
よさこいは東海大学響が初めでした学生時代も演舞製作をしたり、副代表などやってました。

左:萩谷風馬さん 右:うさこさん

百物語設立は恩人との約束でした

—— 翔:次に、百物語設立の経緯について教えて頂けますか?

風馬2010年の光が丘よさこいの時に、かつて同じ3年生から東京花火に参加した同期から「一緒にチームを作らないか」と誘われ、少数精鋭の社会人チーム設立へ向け動き始めました。
そのチームの理念が「クオリティの高いパフォーマンスを追求するチーム」だったんです。
しかし、本来理念というのは、一番当たり前のこと。前提を掲げなくてはならないんですよね。
当時我々にとっての当たり前というのは「高知のよさこいをリスペクト」するという事だったのですが、 それが当たり前すぎた為つい先述のような理念にしてしまったのです。
そして、その事を知らずに参加した他の学生チームOBの影響もあり、そのチームは我々の望んだものとは違った方向へ向かう事になっていってしまったのです。

—— 翔:そ〜だったんですね!

風馬:そして責任感が強かった僕の同期でもある当時の代表は、出来上がっていくものが理想と異なっていってしまう現状に耐え切れなくなり、体調を崩し、チームに関わることすら出来なくなってしまいました。
そして僕を含め残されたメンバーは代表不在の中、本来目指していたものではない演舞を披露する事になりました。
それから2年の間、そのチームには代表の帰りを待たなくてはいけないという強い思いだけで所属し続けましたが、初期の頃に思い描いていた方向性への未練もあり、中途半端な運営を続けている自分に多くの疑問や葛藤が生まれていました。

そこで、よさこいにすら関われなくなってしまっていたその代表になんとか連絡を取り付け、当時の悩みを打ち明けると、彼女は3つの事を僕に話してくれました。
1つ目は、もうそのチームに所属しながら私の帰りを待つ事で苦しみ続けないで欲しいと言う事。
2つ目は、もし一緒に踊れる事があるとしたら、鳴子を持ち高知を目指せるようなチームで踊りたいという事。
3つ目は、今あなたが所属しているクオリティーの高いチームパフォーマンスに、あなたの作る演舞が負けるとは思わないという事。

この3つの言葉が当時弱りきっていた僕の支えになり1つの決心へと繋がったのです。
「来年俺は鳴子を持った和風な演舞をしたいのだけれども、このチームではそれが叶わないので新しくチームを作る」と当時の運営に伝え、2012年にチームを退き新しいチームの立ち上げに動きました。

新チーム設立に伴いチーム名を考えなくてはいけませんでした。
その時の第1目標は、チームに帰って来れなくなってしまった初代の代表に帰ってきてもらうという事でした。
なので、何年でも待てるチームにする必要がある、3年かかるかも5年かかるかも分からない、場合によっては10〜20年の歳月を必要とするかもしれない。
でも、100年も待てばきっと帰ってきてくれるであろうし、100年ずっと演舞を続けていれば前チームの演舞にいつかは勝てるであろう。

以上の2つのことを達成するために「百物語」を設立しました。
ここで、一番大切な理念は3つ

  1. 百年続けること
  2. ただ続けるのではなく成長し続ける事
  3. 高知のよさこいに則った演舞を作る事

メンバーを集める際、初年度は過去演舞がないため「ヤマタノオロチ」と「キュウビノキツネ」をモチーフにした5部編成のイラストを僕が書いて説明しました笑
運営もいなかったのでスタッフ勧誘もやったり笑
そしてデビューまでになんとか20人集めて演舞しました。
今では100人を超えるチームになっているなんて当時は全く想像すらできませんでした笑

うさこ:私は百物語のデビューを見てその夏に入りました。

だいそん:僕はその年の池袋よさこいで百物語を見て2年目から入りました。

風馬:僕の演舞を見てうさこが入って、うさこの演舞を見てだいそんが入った感じかな笑
まとめると、チームの立ち上げ理由としては、恩人をいつまでも待ちたかったからという理由でした。

左:うさこさん 右:だいそんさん  美男美女。。。笑

目標の達成と新たな目標とぶれない軸

風馬:ただ、その夢がわずか3年で叶ってしまったんです笑
前チームでよさこい復帰すら困難な状態になってしまっていた初代の代表が百物語の第二話を一度だけ踊ってくれたのです。
この時点で百物語の初期の目標は達成してしまったんですよね笑

しかしその頃から別の目標ができました。
3年もチームの運営をやっているとチームから離れていく人が増えるんですよね。
多くのチームは理念と演舞を結びつけて考えているため、百物語の理念の異質性を理解できる人が少なかったのかもしれません。

そこで、もともとは一人の帰りを待つチームでしたが、今は去っていったメンバーが向かった先で挫折や困難にぶつかった時、いつでも帰ってこれる待ち合わせ場所のようなチームでありたいと思っています。

そして一番このインタビューで伝えたい事は
演舞のクオリティーの高さはあくまで100年つづける為の手段であり、百物語最大の目的はチームを100年続ける事自体にあるという事です。
その考えを理解してくれている人が、今でも所属し続けてくれている人なのだと思います。

第4話「籠女」での一枚。皆さん楽しそうですね!

—— 翔:別チームで疲れたりとか悩んだりした時にいつでも気軽に帰る場所を守る手段にクオリティーが付いてくるという事なんですね。

うさこ:本当に帰ってくるんだよね笑 他チームは気まずかったり気持ち的には出来ないですが 百物語は全然平気なんですよね!

風馬:ルールを厳しくすると私も怒らなくてはいけなくなり、そうすると人が減って100年続かなくなってしまうので、百物語の規約から分かる通り、実はこのチームめちゃくちゃ緩いんです。
なので今は最低限のルールだけ守ってもらってる感じです。

もともと僕はクオリティ重視派だったのですが、「雪舟」というメンバーの声により、ふざけたいとかではなく、よさこいの本質、百物語の理念、百年続けるために、「みんなで楽しく踊りませんか」という事で、今では飛び入り参加可能会場なども設けてます。

だいそん:僕は当時学生チームで踊ってたのですが、飛び入り参加してしまって。。笑

風馬:そうなんだよね笑、みんながお祭り参加費などで買ってるステージなので最初は反対だったんですが、もともとよさこいは「町の通りをみんなで踊るもの」という事もあり、チームを長く続けるにはこれが必要だと考えを改めて、僕も今では飛び入り参加可能会場を積極的に設けています。

—— 陸:そんな事があったんですね、ヨサバカナイトで百物語さんの飛び入り参加会場を見たのですが、なんで飛び入り参加した人たちは、踊れるんだと思いました笑

うさこ:フラッシュモブみたいだよね笑

一同:確かに笑

求む!オタク!?

風馬:今回yosariさんを通して、皆さんにお伝えしたいのは、

「百物語はオタク系の長期間ハマり続けてくれる人を大募集しています」という事です笑。

—— 陸:学生チーム所属してた人はスポットで出てしまって、続ける人が少ないかもですね。

風馬:嬉しい悩みなのですが、スポットで出たい人たちが多くて、これからの課題の一つにもなっています。
僕自身がオタク気質なのもあり、演舞のアイディアや長期的なプランを一緒に考えてくれるメンバーが欲しいんです。

—— 陸:難しいですね、人も大切ですが、チームの運営、継続も重要ですもんね。
チーム内が硬くなってしまうのも気を配るのが大変ですね。

風馬:そうなんですよね笑

独特の世界観にあなたも魅了させるはず!

 

第2部に続く

 

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明日6月2日、神奈川の湘南で開催される「湘南よさこい祭り」にて
今年度の演舞「笑わぬ少女と死ねない道化」がお披露目となります。
公式Twitterより随時最新情報を更新していますのでご確認ください!
よさこいチーム【百物語】湘南よさこいタイムテーブル)(2019年5月28日時点)はこちら

 

 

Text by 若林翔(@kakeruyosa
interviewer by 坂本陸(@RIKU266
Edited by 日原多瑛子@tae_yosari
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