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【SA:GA-彩雅-】「自分を発揮できる居場所づくり」としてのチーム運用と激動の1年目を終えて。|代表 伊藤公宏さん



Text by 若林翔(@kakeruyosa
Edited by 坂本陸(@RIKU266

 

さてさて!皆様こんにちは!

私、yosari編集部「ちょりあん」こと若林でございます。

 

夏の忙しく眩しいよさこいの日々が落ち着き、多くのチームが来年の演舞テーマや演出を考察する中、

「こんなWebメディアを待っていた!」

と、私たちにお声をかけて下さいました。

 

——よさこいの準備期間だからこそ、演舞以外の「運営」「衣装」「曲」を発信したい。

そうお話しして下さったのは東京都で昨年から活動するよさこいチーム「SA:GA-彩雅-」の代表、伊藤公宏さん。

 

今回は、そんな伊藤さんが代表を務めるよさこいチーム「SA:GA-彩雅-」を取材し、華やかな演舞に至るまでの苦労や喜びを皆様にお伝えできたらと思います。

よさこいには多くの人が関わっているということ、そしてチームや演舞ができるまでの奥深さを皆様にお伝えできたらと思います。

 

よさこい歴は20年!「SA:GA-彩雅-」代表、伊藤公宏さん。

——それではまず最初に、伊藤さんの簡単な自己紹介をよろしくお願いいたします。

伊藤:年齢は39歳、サンキューの年!今年で40歳になります。

よさこいは今年で20年目で、始めたのは…1998年だったね。

 

陸:1998年って何歳だった?

翔:えっと、自分は「1歳」でした。

一同:(笑)

 

伊藤:それこそあれです、俺がよさこい始めた頃に生まれたメンバーとかもいます。

大学生メンバーとかはもう親子だね、年齢的に。もう娘とかをリフトしてるような。笑

 

で、よさこいを「やめる」きっかけっていうのはこれまでにいくらでもあって。

でも、別にダラダラ続けてきたっていうわけでもなくて。

 

目的はずっと持ちながらこれまで続けてきて、今に至ります。

 

もちろん大変な部分もあるけれども、よさこいが持つ「魅力」の部分をもう知ってしまったから。

それを味わうために毎年毎年やってるっていう感じですね。

 

——そうすると、20年間絶えずずっとよさこいを続けてこられたんですか?

伊藤:1年だけ、結婚する年だけは踊らなかったんです。

 

——そうなんですね、でもその年もお祭りを見に行ったりされてたんですよね。

「20年」って本当にすごいことだと思います。本当に。

伊藤それこそ結婚する年にはチームでよさこいを踊らなかったけど、「結婚式でよさこいをやりたいなあ」とは思っていて。他のチームの子とかを呼んだり、その年の大賞チーム・準大賞チームを呼んだり。

あとはYOSAKOIソーラン祭りでエンディングテーマ曲を歌ってる人を呼んで歌ってもらったりもして。

 

——いやあもう「お祭り」ですね!1つのお祭りが出来上がるくらい。

伊藤:でもそれも結婚式に来てもらうために色々とイベントでお手伝いさせていただいたりと、結果…こうしてたくさんの人が来てくれたことはとても嬉しかったです。

——それめちゃくちゃいいですね〜。

伊藤一生に一度だから、悔いの残らないようにしたかったんです。

でも結婚式って新郎新婦はバタバタしないものだけど、結局自分が一番ドタバタしてたかもしれないですね。笑

 

で、妻には披露宴でよさこいを披露する事はサプライズだった事もあり、妻は何も知らなくて俺だけがバタバタしてて…。

っていうのもその当時妻は「アンチよさこい」だったから、だからこそいいもの見せたいなあって思って。

 

——それも1つのきっかけで、奥さんもよさこいが好きになったんですね。

伊藤:もう洗脳だよね。笑

 

——そしたらそれが2005年のことで、東京に来たのはいつ頃だったのでしょうか?

伊藤:2016年の3月です。

でも実は1月にはもうチーム立ち上げてて、最初の2.3ヶ月は飛行機で北海道と東京を行き来しながらチームのことやってて…それこそ説明会とかしながら。

 

だから、引っ越す前にもう「違う土地でよさこいやりたい」ってことは決めてました。順序逆だけど。笑

 

「自分を発揮できる居場所」としてのチーム作り。

——改めて「よさこい歴20年」ということで、色々なお話をお聞きしましたがどれもすごいエピソードですね。

ちなみに今は「SA:GA-彩雅-」を立ち上げ代表として牽引されていますが、これまでチームを運営されてきてどうでしたか?

伊藤:チームは去年立ち上げたばかりだからまだひよっこなんだけど、前身のチームから続けてくれる子が多かったから、そういう意味では1年目の始めたてだったけど比較的やりやすかったです。

 

コンセプトとかも自分だけで決めるんじゃなくて、自分から提案しながら、且つメンバーのみんなの意見ももらいながら。

チーム名を決める時もそう、だからチーム名を決めるだけで実は1ヶ月くらいかかったんだよね。

 

——そうなんですね、そしたら「1人で立ち上げた」というよりは「みんなでチームを作り上げた」ようなイメージが強いのでしょうか?

伊藤:本当にそうです。「チームを立ち上げる」っていう思いはあったんだけど、独りよがりになるのは嫌だったかな。

みんなの意見を聞きながら、みんなの居場所のようなチームを作りたくて。

 

何より若い人たちにとって「自分を発揮できる場所」が大切だと思ってて。

まあ俺自身にとってこれまでそういう居場所が大切な存在だったから、そういう場があったらいいなあって思ったんです。

 

だから自分だけがガツガツやるんじゃなく、若い子たちみんなに活躍してもらうっていう。

 

「色々な人が色々な形で関われる」、そんなチームを目指していきたいなあって思うんですよね。

確かに色々なことを決めるとき大変なこともあるんだけど、みんなの意見を聞きながら「みんなで作ってる」っていう感覚があるから、それが楽しいよね。

 

「SA:G-彩雅-」「彩炎」チーム名や演舞名に込められた想い。

——立ち上げの時に関わったメンバーも、若い人が多かったのでしょうか?

伊藤:うん、みんな年下でした。

 

——そうなんですね!ちなみに、チームの名前やコンセプトはどのように決めたのでしょうか?

伊藤:日本の「古き良き文化」を大切にはするんだけど、まあ若い人たちも多いからそれをそのままやるんじゃなくて。

そこに新しいことを融合して「新しい日本の文化」を発信していきたいなあと、それがチームコンセプトだったり作品のコンセプトになってるかな。

 

だから新しいものだけをやるんじゃなくて、昔から「いいね」って言われてきたものと一緒にやりながら伝えていけたらなあと。

やっぱり新しいものだけって認められにくかったり自己満足で終わっちゃうことがあるけど、昔から良いって言われているものはしっかりと安定してるからそこも大事にしていきたいですね。それこそ和楽器とかも使いながら。

 

——2018年は初年度の演舞「彩炎」を披露してみて、反響や手応えなどはいかがでしたか?

伊藤:うーん…それこそ1から演舞を作ったのが初めてだったから、蓋開けてみなければやっぱり何もわからない不安でいっぱいでした。

もちろんやりたいことをたくさん詰め込んだんだけど、作品の評価とかって見ている人が決めるものだと思ってて。

 

だから初めて人前に見せる時は、もうドキドキだったよね。

 

「こういうのいいね」とか何て言われるのかわからない、だから何も想像がつかない中でやっていました。

それに、もちろんみんながみんな正直なことを言ってくれるわけじゃないから、正直「こういう感じね…」って思ってる人もいただろうし。

 

でも、ありがたいことに初参加の「光が丘よさこい」で受賞することができて、自分たちにはわかりやすい評価をいただけたかなあと。何よりメンバーのみんなの自信にもなる。

 

 

——ちなみに演舞の名前である「彩炎」には、どういった意味合いが込められているのでしょうか?

伊藤彩炎の「彩」はこれまでの時代を司ってきた人々を、「炎」はその人々の熱い想いを表現しました。

 

時代が変化していくという時に「こういうことがしたい」「その為に何をすればいいのか」と動いてきた人がいて、そういう中で時代が流れてきたと思ってて。

今を生きる自分たちも同じで、そんな熱い想いをよさこいにぶつけて思いっきりやりたい事を詰め込んだ作品が初年度の作品「彩炎」でした。

 

よさこいってそれぞれチームや演舞のテーマを持ってるけど、なかなか言葉では伝わりにくいところがあって。

だから、やっぱり「目に入るもの」が伝わりやすいなあ〜と。もちろん道具使いすぎって言われることもあるけれども、目に見えてわかりやすいものを演舞として表現していきたい想いもあり作品作りをしてきましたね。

 

——なるほど、ではそれこそ「SA:GA-彩雅-」というチーム名も「彩」「雅」という文字が入っていますが、そこにはどういった経緯や意味合いが込められているのでしょうか?

伊藤:実は、もともと選んだ漢字自体は後付けだったんです。

「saga」っていう言葉があって、それは「物語」っていう意味を持っていて。人々の「生き様」とかそういう意味もある。

 

先に言葉の響きよりも、そういう言葉に込められた「意味合い」が自分たちには合ってるなって。

 

そこに、漢字は自分たちがやりたい「世界観」を当て字でつけたのがチーム名ですね。

あとは真ん中にある「:」のマークも、あれは前身のチームがあってからの「再出発」っていう意味合いで付けたのが大きいです。

「Re:スタート」つまりリスタートっていう意味であの記号は使ってるんです。

 

——「復活」というか「復興」というか、そういった意味合いが込められていたんですね。なんだかチーム作りたくなってきた…そういったコンセプトなども皆さんで話し合って考えられたのでしょうか?

伊藤:ベースは自分で作るんだけど、そこにどういう意味合いを込めていくか?っていうことは、みんなで夜な夜な語り合って決めていく感じです。

人数で言えば10人〜20人くらい。それこそ熱い熱いメンバーが集まってるから、そういう場で意見を言いたいっていう人たちが集まりましたね。

 

メンバー全員で助け合いながら、チームを運営していきたい。

——「みんなで1つのチームを作り上げていく」ということ、まさにその通りだと思います。

ちなみにそういった決め事について、例えば楽曲や衣装など他のことについてはどのように決めているのでしょうか?

伊藤実はメンバー全員に役割があって、どんな小さなものだとしても一人一人のメンバーに割り振られています。

それこそ曖昧な役割じゃなくて具体的なもの、祭具係・SNS班・会計係・宴会係・練習班…そういう風に各メンバーが役割を持って、多くの立ち位置で活躍できるようにしてる。そしてそれぞれの役割に沿って仕事、というより「やりたいこと」をできるようにしています。

 

——面白そうですね!この体勢をする際に大変だった事、気をつけていることなどありますか?

伊藤:んー。メンバー全員が役割を持っている事で、メンバー全員が意見を出してくる状況をバランス良くまとめるのが大変ですね。

 

どの意見にも思いがあってそれをないがしろには出来ず、どうしたら一人一人の思いを活かしながら作品に取り入られるか等、日々頭を悩ませていると共に若いメンバーから刺激を受けることもあります。

基本的に自分は作品作り以外はまず何もやらないようにしてて、それ以外の部分はそうしてメンバーの一人一人が特化した形で「みんなで」取り組んでいます。

「大変だ」とは思わず、これが自分たちのチームのやり方と思ってやっていますね。

 

 

——いやあとても素敵なチーム作りのための取り組みだと思います!ちなみに、どうしてこのような体勢になったのでしょうか?
もちろんメリットも大きいと思いますが、意見をまとめたりするのは大変そうな印象もあります。

伊藤:結構自然な流れで今の運営体制にはなっていったかなあと。

 

でも俺自身が実は「上層部」とかって言われるのがちょっと嫌だなあって、「上層部だけで全部決めてるんでしょ」みたいな。

だったらもうみんなで役割を持って一人一人がそれぞれ「やりたいこと」をやるっていう、そういうチーム作りをしていきたいなあとは思ってたんです。

 

ただ、これが一番いいっていうわけでもなくて。

 

チーム運営ってやっぱりさ、「正解」がないと思うんだ。

人が変われば形も変わって、メンバーの人数も毎年同じ人が絶対にいるわけでもないし、トップダウン式の運営が向いているところもあると思う。

 

でも、自分自身も色々な経験を重ねてきた中で「自分たちらしく、のびのびやっていきたい」と思って。

 

もちろん正解はわからない、そしてその正解を追い求めてるわけでもないけど、型にはまってしまわずにのびのびと。

みんなで1つの作品を作っていくっていうことはもちろん、「全員で協力して助け合いながらチーム運営をやっていく」のがいいと思っています。

 

「こうしなきゃいけない」っていうマニュアルがない、それがいいなあって思う。

 

「SA:GA-彩雅-」激動の1年目を終えて。

——ありがとうございます。では、そういった体制の中で去年「SA:GA-彩雅-」での1年目の終えてみていかがでしたか?

伊藤:やっぱり1年目っていうこともあって、なかなか一筋縄でいかないところはあったよね。大変だったなあ…

でも、正直自分には経験があって「もっとこうしたら」って考えることはあったけど、だけどそこを言わずにみんなで協力してやってこれたのは本当に良かったなあって思います。

 

毎回振り出しから、みんなで一緒に1つ1つの壁を乗り越えていく。

 

そして「完成」のその瞬間までを全員で味わうことができて、型にはまった課題をこなすよりも圧倒的に大きな「充実感」を得られたなあって思います。

 

——1年目からすごいですね、本当にすごい。

本来であれば1年目の場合、代表さんの持つ知識やノウハウをベースに進めていったり、他のチームを模範としてガンガン進んだり制作していくことが多いと思います。

でも、「SA:GA-彩雅-」はメンバーとして集まってくれた一人一人の意見を大切にして向き合ってこられたんですね。

伊藤:自分の過去の経験があくまでベースにはなるけど、そうありながら一人一人の意見を取り入れるチームにしたいと思ってたから、それが少しずつできて良かったかなあ。

 

本当にメンバーのみんなには助けられています。

 

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Text by 若林翔(@kakeruyosa
Edited by 坂本陸(@RIKU266
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