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【東京よさこい × 燦-SUN-】 かぶき者たちの軌跡。



Text by 東京YOSAKOIチーム 燦-SUN-
たばたさやか(@syk_aaa1411

 

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<かぶき者とは…>

異風を好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した行動に走る者たちのこと。

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東京を拠点に、今年で活動6年目を迎えた【東京YOSAKOIチーム 燦-SUN-】。

 

派手な衣装に、激しい踊り。

立ち上げ当初、「このチームは、よさこいではない」とも言われていました。

 

まさに“かぶき者”の集まりだった私たちが、悩み、ときには厳しい言葉を頂きながらも6年間挑戦し続けたお祭りが【東京よさこい】でした。

 

ここから、始まる。

【燦-SUN-】として、初めて東京よさこいに出場したのは、チームを立ち上げた2013年。

最初は“100チーム以上が参加するお祭りを経験する”という、チームが成長するための通過点の一つでした。

 

結果は、初出場で金賞受賞。

 

『マジかよ、東京…』

 

自分たちの演舞に自信が無かったわけではありません。

しかし、【燦-SUN-】の演舞はストリートダンスの色が強く、「よさこい」としての評価が分かれることが多いものでした。

 

なるほど。

このような“かぶき者”も面白がってくれるだなんて、さすが東京を代表するお祭りだ。

 

しかし、さらに驚いたのは翌年でした。

 

【燦-SUN-】は1つの作品を2年間踊る、というサイクルで活動しています。

さて、困った。

 

2年目の参加、昨年と同じ作品とはいえ お祭りに出るからには、観ている人を驚かせたい。

代表が、悩みに悩んだ末に口を開いた。

 

「逆走、してみようと思うんだ。」

 

『マジかよ、代表…』

 

通常の流し演舞なら、あり得ない構成。

しかし、“なんだか楽しそう!”と、やっちゃえ精神がかぶき者。止める者は誰もおらず、見事なまでに審査演舞にて全員逆走で踊り通しました。

 

そして、結果はなんと準大賞受賞。

 

たしかに、観ている人のリアクションも良かった。

自分たちも、【燦-SUN-】として最高の演舞ができたと思っていました。が、まさか賞に繋がるだなんて…

 

『マジかよ、東京…』

 

かぶき者たちの精一杯の挑戦を受け止めてくれた【東京よさこい】。

振り返ってみると、ここがすべての始まりでした。

 

自分たちの居場所。

“よさこい”というと、地域に根付いたチームやお祭りが多いですが、【燦-SUN-】のメンバーは出身地がバラバラ。

様々な「個」が集まった、まさに“東京のチーム”です。

ときに、個の集まりがとてつもない迫力を生むこともありました。

 

しかし、全員が自然と同じ想いを懸けられる“地元”を持たない私たちにとって、常にチームとしてのまとまりや勢いを保つことは難しいものでした。

 

そのような中で、たくさんの場所から様々なチームが集まる【東京よさこい】に、どこか【燦-SUN-】と似たところがある、と共感したのかもしれません。

参加をする毎に、私たちの中で特別な舞台という気持ちが芽生え、いつしか「自分たちがこの祭りを盛り上げる!!」と思える居場所になっていました。

 

懐かしい景色。

活動年数を重ねるにつれ遠征も増えましたが、 【東京よさこい】だけは、立ち上げ当初から毎年参加する唯一のお祭りとして、私たちの中では変わらず特別な舞台でした。

 

——そして、忘れもしない2017年。

 

その年の東京よさこいは、珍しく思うような演舞が出来ず、不完全燃焼が続いていました。

このときの作品【REN獅子】は、奇しくも“歌舞伎”を題材にした、かぶき者たちにふさわしいテーマ。

 

しかし、これまで身一つで踊っていた作品と異なり、小道具をふんだんに使った、新たな見せ方に不安が拭えず、一体感のないモヤモヤとした空気が流れていました。

 

『これは、マズイ…』

誰もがそのような想いを抱きながら迎えた、審査演舞。

 

その時、チームの空気が変わりました。

 

何度も踊った、慣れ親しんだ会場。

私たちの演舞を待ってくれている、たくさんの人たちの声援。

今年もまた、この場所に戻ってきたという、懐かしさにも似た感情。

 

この場所が、私たちの『ホーム』。

 

【燦-SUN-】を奮い立たせるには十分すぎる光景でした。

 

貫くべき想い。

2017年東京よさこい。

結果は、大賞受賞。

 

『マジかよ、東京…』

 

念願の、とでも言うべきか。

予期せず、とでも言うべきか。

とにかく、驚きと歓喜で叫んでいました。

 

“人の心を動かすだけの演舞ができれば、結果は自ずとついてくる”

 

いつも、代表がメンバーに伝えている言葉です。

 

一生懸命に打ち込めば打ち込むほど、どうしても結果にこだわりたくなる。

それでも、大前提に 「観ている人に感動してもらえる演舞を」 という想いを持ち続けることが、どれだけ大事か。

 

かくして【燦-SUN-】は、自分たちの想いを懸けられる『東京よさこい』という居場所を見つけ、栄誉ある賞を頂けるまでに成長することができました。

 

が、話はもう少しだけ続きます。

 

かぶき者たちの本当の挑戦。

大賞受賞の翌年、2018年。

さて、困った。

 

前述のように、【燦-SUN-】は1つの作品を2年間踊る、というサイクルで活動しています。

さらに、今度は前年大賞チームとして臨むというプレッシャーまで付いてきたのです。

 

代表が、悩みに悩んだ末に口を開いた。

 

「この構成で、行く。」

 

『マジかよ、代表…』

それは、いたってシンプルな構成。

 

2年目の“逆走”のような飛び道具はナシ。真っ向勝負でもう一度挑むことにしたのです。

 

“昨年と同じだ”と言われるだろうか。

“大賞にふさわしくない”と言われるだろうか。

 

それぞれに色々な想いを巡らせながら、再び舞台に向かいました。

 

【東京よさこい】がくれたもの。

2018年 東京よさこい。

結果は、大賞受賞・二連覇達成。

 

再び、栄誉ある賞を頂いたことへの安堵はありました。

しかし、不思議と昨年のような驚きは生まれませんでした。

 

審査演舞が終わった瞬間の静けさ。

そこから一気に湧き上がる拍手と歓声。

 

“【燦-SUN-】の作品に、感動した”

 

観ている人たちに、そう言ってもらえたような感覚が、私たちに手応えと自信を与えてくれたのです。

 

 

応援してもらえることの、喜び。

認めてもらえることの、嬉しさ。

 

かつて、「よさこいじゃない」と言われた私たちが、今なら「これが、私たちのよさこい」と、胸を張って言える自信をもらえた場所こそ【東京よさこい】でした。

 

来年、2019年は新作。

 

さて、困った。

次は一体、どうなることやら。

 

かぶき者たちの成長を、今後もお楽しみ頂ければ幸いです。

 

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Text by 東京YOSAKOIチーム 燦-SUN-
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